大切な人を失くして初めてわかる… 「あの人はとっても私の事を愛してくれていたんだなぁ…」と。 それと同時に、「あぁ、あの時、どうしてあんな事したんだろう！ 何であんな事言ってしまったんだろう…」と後悔の念が生まれてくる…
大切な人との死別は、そういった愛おしさや悔しさといった気持ちが溢れてきます。そして、2度と会えないが故に、自分の中で複雑な感情がぐるぐる回って、同じところを行ったり来たりしてしまいます。
そんな状況から一歩踏み出すために、エニアグラムがとても有効な処方箋となることを今回は語りたいと思います。
エニアグラムを通して故人を想う
エニアグラムとは人間の気質を９つに分類する性格分析手法です。９つの気質はざっくりこんな感じとなります。
エニアグラムの教える所は、人間は必ずこの９つのタイプのどれかに分類される、ということです。亡くなった最愛の方も、この９つのタイプのどれかに当てはまるはずです。
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例えばタイプ１の親はとても厳しく子供を育てる傾向があり、滅多なことでは褒めてくれません。しかし、自分の知らない所で、物凄くサポートしてくれていたんだ…という事を周りの人から聞いたりして知ったりします。それは、あからさまにサポートするのが何となく恥ずかしい…というタイプ１独特の性質の現れなんです。その文脈を知った上で、タイプ１の親との思い出を反芻すると、極めて味わい深いものになります。
このように、エニアグラムを通して人間を見ていくと、その表面的な言葉や行動だけではなく、心の奥が見えてきます。つまり、どういう気持ちがあって、その人がそういう行動をしたのか？という文脈が見えてくるのです。
喧嘩をした時、あの人はどういう気持ちだったのか？ 喜んでくれた時、どれぐらい心の中は踊っていたのか？ 自分が期待したようなリアクションをしなかった時、本心はどうだったのか？
今となってはどうしても手に入らない、その気持ちをエニアグラムを通して推測することができるようになります。それは大切な人との思い出が、モノクロの写真からカラー写真になるように鮮やかに蘇る感じです！ その最も重要なメリットは、自分の独りよがりな人物像ではなく、一歩引いた形で、リアルにその人を見直すことが出来るようになる！ということなのです。
そして輪廻転生
そしてエニアグラムの一番の救いが生まれ変わりです。
９つのタイプは基本的に遺伝子が決定しています。親と子供が同じタイプだというケースは結構高い確率で発生しますし、孫、ひ孫と隔世遺伝で同じタイプが出てくることもあります。（私自身、父と同じタイプ７です。）
つまり、自分の体には親の遺伝子、９つのタイプの遺伝情報が受け継がれるのです。そして、子供や親族の中で、その遺伝子は受け継がれ続けるのです。亡くなったあの人が、同じタイプの別の人格として、いつか必ず現れます。
これがエニアグラム的輪廻転生です。
時代が変わって、人格は変わっても、人間の根本的な部分が共通する生まれ変わりがおこるのです。スピリチュアル過ぎますか？ でも、ロマンがありませんか？
さぁ、あなたもエニアグラムの世界に飛び込んでみましょう！今までになかった新たな人間像が見えてくると思います。
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