前回の記事の逆バージョンです。。
あなたは上司orリーダーで、チームメンバーがあなたにダメ出しをしてきた時の話を書きます。
私自身、この経験はないですが（最近の若者はクール？）
真剣に仕事をしていれば、必ずぶち当たる壁だと思います。。
ある日突然、その時は訪れます。。
みんなの前で、顔を紅潮させてＡ君が言います。
「そんなことやってるから、ダメなんですよ！」
チーム内は静まり返り、みんな困惑した顔をする。。
Ａ君は続けざまに叫びます。。
「普通、○○が××だった場合、こうするじゃないですか！」
「なんで誰が考えても当たり前なのに、そうしないんですか！」
もしかしたら、他のメンバーが
「Ａ君、まぁまぁそんなに興奮しないで、、」
とフォローするかもしれませんが、状況は特に変化してません。。
そう、
あなたはＡ君から挑戦状を叩き付けられた恰好です。
もしこれが猿山だったら、あなたはＡ君を全力でぶっ潰せばいいですが、、
ここは人間界です。。
ほとんどの人は強烈な反感を抱くでしょうが、その場は穏便に済ませるでしょう。
でも、Ａ君はしつこくあなたに迫ってきます。それも皆の前で！
あなたはどんどんＡ君を疎ましく思ってきます。。
そしてあなたにＹＥＳと言ってくれる人を重用するようになります。。
本当は何が起こっているのか？
前回の記事を読んで頂けた方なら、もうお分かりだと思います。
Ａ君が最初爆発した時点で、Ａ君はあなたのことを嫌いだから言っているわけではないんです。
いやむしろ、あなたの事を好きで、心配しているから、爆発したのです。
（若干、上から目線なのは問題ですが、、）
では、Ａ君の本気度はどうやって見たらいいでしょうか？？
そうです！ しつこさです。
もしＡ君が冷やかしで言っているのなら、決してしつこく言ってきません。
Ａ君が何かにつけて言ってくる、とか、影ではなく皆の前で公然と言ってくる、ならＡ君の本気度は極めて高いと判断して良いと思います。
あなたもＡ君と正面から対峙する必要があります。。
Ａ君が持っているもの
当たり前ですが、Ａ君は真剣さを持っています。
当該プロジェクトに対して、Ａ君なりによく考えているはずです。
そして、何よりＡ君は現場に近いです。
あなたが知らない貴重な情報を持っています。
それは、クライアントの情報・自分たちの本当の実力・競合他社の情報 などです。。
Ａ君と正面から向き合うことで、これらの貴重な情報が手に入ります。
そして、もっと重要なものを手に入れることができます。
それはＡ君からの信頼です。。
最終的に、Ａ君の意見を採用しようがしまいが、Ａ君の言うことを真摯に受け止めて
あなたの意見を率直に話せば、Ａ君は大満足します。
Ａ君はあなたの意見や状況も踏まえて、建設的な意見を言ってくるはずです。
猿とヒトの本質的な違い
猿の世界では力が重要ですが、ヒトの世界では情報が重要です。
ここにＡさんとＢさんという二人の人がいたとします。
Ａさんは、いつもニコニコして、皆の言うことを聞いています。
でも言うことはそんなにキレがなく、見た目あまり有能そうには見えません。
これに対してＢさんはキレもので、皆いつも感心しています。
しかし、常に上から目線で、人の話に対してはまず批判から入ります。
さぁ、人間集団の中でより高いアウトプットを出すのは、どちらでしょうか？？
もうおわかりですよね。。 Ａさんです。
なぜなら、Ａさんには大量の生の情報が入ってくるからです。
下から現場の情報がどんどん入ってきます。上から横から会社の重要な情報が入ってきます。
教科書やWebにない、このような生の情報が人間社会ではキモです。
冒頭の話に戻って、、
皆の前でＡ君からダメ出しをくらった時。。
もしあなたが切れれば、貴重な生の情報を手に入れるチャンスが失われます。。
なぜなら皆もあなたの態度を見ていて、貴重な本当の事を言わなくなるからです。。
では、どうすればよいでしょうか？
１００点の回答は、、
「興味深い意見だと思うので、後でじっくり聞かせて下さい。
今は時間がないので、このままプレゼンを続けます・・」
という感じです。。
もちろん、もし時間があれば、その場で深い議論をしてもよいです。
極端な話、、
たとえ、その場でＡ君の言うことを丸呑みしても、あなたの権威は落ちません。
むしろあなたの株は上がっています。。
人間社会において、最も危険なのは、あなたにＹＥＳを出し続ける人だということをキモに命じて下さい。。
